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カメラ初心者でも撮れる!観客と一体となった花火写真を撮る方法


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夏といえば花火大会!花火の写真を撮ってみたい、という方も多いかと思います。でも「花火を撮るのは難しそう」と思う方も多いと思います。そこで今回は花火撮影の基本テクニックを紹介すると共に、花火大会会場の雰囲気もプラスした花火写真を撮るための方法も交えて紹介していきます。

夏の花火大会シーズンに、ぜひ試してみてください(*・ω・)ノ

花火の撮影は4ステップ!特に事前準備が大事!!

さて、花火を撮影するにあたっては大きく4つのポイントがあります。それぞれについての詳細は後述で紹介いたします。

  1. 花火撮影に向けた準備
  2. 当日の場所取り、セッティング
  3. 撮影
  4. 編集

このうち、1の撮影に向けた準備と2の当日の場所取り、セッティングが非常に大切になってきます。

1. 花火撮影に向けた準備

さて、花火を撮影するにあたって最も大事となってくるのが撮影に向けての準備。臨場感のある花火写真を撮る前に必要な機材や準備について、順を追って解説していきたいと思います。

必要な機材をそろえる

20160615_danboard_IGP4294

PENTAX K-5 (42.5mm, f/5.6, 1/100 sec, ISO3200)

花火を撮影するためには必要な機材がいくつかあります。ここでは花火撮影で最低限必要になる機材と、あったら便利というアイテムを紹介いたします。

最低限必要な機材

  • カメラ(バルブ撮影が可能な機種)
  • 三脚
  • レリーズ
  • 現像ソフト(RAW撮影する場合)
  • ハーフNDフィルター(JPEG撮影する場合)

カメラ、三脚、レリーズの三点については、花火を撮影する上で必須品となります。また、観客席の臨場感も含めるため、現像ソフトもしくはハーフNDフィルターも用意しましょう。

まずカメラですが、バルブ撮影(Bモード)が可能である機種を選択してください。花火撮影では打ち上がる花火によってシャッター速度を自分で変える必要があるためです(詳しくは後述)。ごく一部を除く一眼カメラには、基本的にこのバルブ撮影モードが搭載されています。

花火の撮影は数秒~20秒程度の長時間露光での撮影となるため、三脚は必需品です。値段はやや張りますが、比較的軽量で安定性のあるカーボン三脚がおすすめです。

また、カメラのシャッターを直接押すと、カメラに微細な振動が加わってぶれる可能性がありますので、レリーズも忘れずに準備しましょう。レリーズにはケーブルタイプとワイヤレスタイプの二種類がありますが、ケーブルレリーズに対応したカメラをお使いの場合は、なるべくケーブルレリーズを選ぶことをおすすめします。SONYのαシリーズ等ではBluetoothを使用してスマートフォンからシャッターを切ることもできるようです。(Bluetooth等を含むワイヤレスレリーズの場合はシャッターを切る際、タイムラグが発生しますのでご注意を)

 

最初に挙げた三点があれば花火の撮影は可能ですが、会場の観客と一体となった写真を撮影する場合は、Lightroom等の現像ソフトもしくはハーフNDフィルタのいずれかが必要となります。

詳しくは後述で紹介しますが、花火と観客席には明暗差があります。通常は花火側に露光を合わせることになりますが、観客席が黒つぶれしてしまう可能性があるため、これらを使って対処するわけであります。RAW現像する場合は現像ソフトを、JPEGで撮って出しをする場合はハーフNDフィルターを使うのが良いでしょう。(RAW現像する場合でも、観客側の黒つぶれを防ぐためにハーフNDフィルターを使うのも手です)

現像ソフトで有名なものとしてはメーカー付属のソフト(PENTAXですとDigital Camera Utility)とLightroomがありますが、個人的にはLightroomがだんぜんおススメです。単に編集機能だけでなく、写真の管理にも便利です。

 

月額980円でLightroomとPhotoshopがお得に使えるプランもあります。両方使われる方はこちらがおススメです。

 

あると便利なアイテム

  • ビニールシート
  • 折り畳み椅子
  • 雨がっぱ
  • ビニール袋(大きめ、小さめのがそれぞれ一枚ずつあると便利)
  • 水の入ったペットボトル(500ml程度のものを一本)

ビニールシートと折り畳み椅子は花火大会会場で使用します。撮影機材だけでもかなりの重量になるため、折り畳み椅子を持ち込む場合はコンパクトなタイプがおすすめです。なお、ビニールシートや折り畳み椅子の利用には制限がある場合がありますので、花火大会会場のルールに従うようにしましょう。

 

花火大会が行われる時期は夕立が多いシーズンでもあり、急なにわか雨や雷雨に見舞われることがたびたびあります。そんなときのために雨がっぱを用意しておくと良いでしょう(傘の持ち込みが禁止されている花火大会も中にはあるため、雨がっぱが無難です)。また、カメラをすでに三脚に設置済みで、撤去が難しい場合の一時しのぎとして、大きめのビニール袋があるとこれまた便利です。そのままカメラにかぶせれば、雨しのぎになります。

最後の水の入ったペットボトルについては、風の強い日に三脚が飛ばされないようにするための対策用として用意すると便利です。実際に2015年7月の足立の花火では、開催前に三脚が倒されるほどの暴風雨でしたが、まだ飲んでいなかった500mlの水のペットボトルを袋に入れ、三脚に引っ掛けることにより、三脚が倒れるのを防ぐ役割を果たしました。

レンズについて

花火大会会場内で撮影する場合、規模にもよりますが広角~標準域をカバーできるズームレンズがあると良いでしょう。特にその花火大会に初めて行く場合は、実際の焦点距離が読みづらいことも多々あると思いますので、ズームレンズの使用がおすすめです。

明るい(F値が小さい)レンズを用意する必要は特になく、暗め(F値の大きい)のキットレンズ等でも十分撮影することができます。

下調べがとにかく大事

機材をそろえたら花火大会の情報収集を行います。花火大会に関する情報収集のポイントとは、大きく二つあります。

  • 打ち上げポイント
  • 花火大会会場内のマップ

現在ではインターネットでの情報収集が一般的となっておりますので、大いに活用すると良いでしょう。有名なところでは、ウォーカープラスさんが提供している花火大会特設サイトの利用がおすすめです。打ち上げポイントに関する情報や、各花火大会の公式サイトへのリンクがおおむね一通り掲載されております。

Link:花火大会2016 花火カレンダー – ウォーカープラス

2. 当日の場所取り、セッティング

余裕をもって花火大会会場へ

20120804_Naniwa-Yodogawa_IGP8996

PENTAX K-5 (17.01mm, f/8, 1/80 sec, ISO80)

花火大会の下調べを入念にしたら、続いては会場の場所取りです。

何時に行くのが良いというのは会場によりけりですが、可能な限り早めに会場に入ることをおすすめします。夏の花火大会では開始時間が19:00~19:30頃に設定されていることが多いですが、当然ながらギリギリで現地に行っても、撮影に適した場所は確保できる可能性は薄いでしょう(そればかりか、会場にたどり着けないことも…)。

ただし、会場によっては「○○時までの場所取りは禁止」というルールがある場合がありますので、その点にはくれぐれもご注意ください。(ルールを破った場合、撤去される場合がございます)

セッティング

2012-08-04 19.07.12

HTC ISW13HT (3.63mm, f/0, 0 sec, ISO229)

場所取りが完了したら、続いてはカメラのセッティングです。セッティングでのポイントは大きく二点となります。

  • 構図(アングル)
  • ピント調整

まず、構図についてですが、タイトルにも書いたように「花火+観客」となるようにセッティングを行っていきます。目安としては、構図全体のうち花火の比率を70~80%程度に据え、残りを観客席側に割り当てると良いでしょう。(会場の状況や三脚の高さ等に応じて、微調整をしてください)

20150802-03_Nagaoka-FW_IGP8936_angle

PENTAX K-5 (12mm, f/16, 21 sec, ISO160)

続いてピント調整については、次の手順で行います。

  1. オートフォーカス(AF)で打ち上げポイント、もしくは付近の建造物等でピントを合わせる
  2. マニュアルフォーカス(MF)に切り替える(ピント固定)

1のピント合わせについては、打ち上げポイントが見える場合はAFを使って、ポイントに合わせるのが良いでしょう。逆に打ち上げポイントが見えない場合についてですが、打ち上げポイントから距離がある場合は∞(無限遠)に、それ以外の場合は指標になる建造物等にAFで合わせましょう。(万が一ずれた場合は、最初に打ち上がる数発でAFを使用して合わせ、固定するというのも手です)

なお、セッティングは極力空が明るいうちに実施することをおすすめします。明るいうちにピントを調整するというのが大きな理由です。

カメラの設定は?

カメラのセッティングが完了したら、続いてはカメラの設定を行います。基本的には次のような設定を施すのがおすすめです。

  • 撮影モード:バルブ(B)
  • 絞り:F8~13程度
  • ISO感度:設定可能な最低値
  • フォーカス:マニュアルフォーカス(MF)
  • ホワイトバランス:3000K~4000K付近(白熱灯や蛍光灯あたり)
  • 長秒時ノイズリダクション(NR):OFF

撮影モードはバルブ(B)モードを使用して撮影します。先述しましたが、花火は通常の夜景撮影と異なり、シャッター速度を固定せず、花火が上がるのに合わせてご自身でシャッター速度を変えて撮影します。なお、カメラによってはマニュアル(M)モードに設定し、シャッター速度をバルブ(Bulb)にする機種もありますので、詳しくは各メーカーのマニュアルを事前に確認してください。

絞りはF8~13程度に絞っての使用がおすすめです。開放で撮影すると明るくなりすぎますし、花火の軌跡がぼやけてしまう可能性があります。ただし絞りすぎると回折現象と呼ばれる現象が発生し、画質が落ちる可能性がありますのでご注意ください。なお、絞りについては、花火の明るさに応じて撮りながら調整していくと良いでしょう。(迷ったときは間を取ってF11あたりにしておくと良いでしょう)

ISO感度については設定可能な最低感度に、フォーカスについては先述の通りピント調整後にMFで固定します。

ホワイトバランスについては作風や好みで分かれくるため、「これ!」という決まった値はありませんが、見た目に近い仕上がりにする場合は3000K~4000K(白熱灯~蛍光灯あたり)に設定するのがおススメです。

以下にホワイトバランスを変化させたときの違いについて、実際の写真を使って紹介いたしますので、設定時の参考にしていただければ幸いです。(※参考比較のため、Lightroomで同じ花火写真を編集したものを掲載しております)

長秒時NRを有効にしている場合は、こちらをOFFにしておきましょう。ONの状態にしたまま撮影した場合、花火を一枚撮影した直後にNR処理が走り、次の花火が撮影できるまでに時間がかかってしまうためです。

3. 撮影

場所取り、セッティングを終えたら、いよいよ花火撮影です。花火の撮影は大きく次のツーステップとなります。

  1. 花火が打ち上がったタイミングでシャッターを開く
  2. 花火が消えたタイミングでシャッターを閉じる

以上のツーステップを行うことで、花火の光跡が写真となるのです。言葉だけだと分かり辛いかもしれませんので、実際に撮影した写真を交えて解説すると次のような感じになります。

20150802-03_Nagaoka-FW_IGP8886_timimg

PENTAX K-5 (12mm, f/11, 15 sec, ISO160)

より分かりやすい単発の花火で解説いたしましたが、連続で上がる花火や同時に多数打ち上がる花火についても基本的には同じです。(連続で上がる花火の場合、どれかの花火に焦点を当ててタイミングを計ると良いでしょう)

花火によって明るさが違う

花火にはナイアガラやスターマインといった、様々な種類の花火がありますが、その明るさもまちまちです。クライマックスに打ち上がる花火などは明るいものが多く、そうした花火を撮る際は白飛びすることもしばしば…。この場合、シャッター速度や絞り値を調整して対応しましょう。

4. 撮影後の編集

さて、撮影が終わったら最後の仕上げです。ここではAdobe Lightroomを使った編集方法について紹介していきます。

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PENTAX K-5 (18mm, f/11, 6.7 sec, ISO160)

こちらはNDフィルタ未使用で撮影した直後の写真です。花火に露光を合わせているため、観客席側は暗くなってしまっております。ここで、Lightroomの段階フィルターと呼ばれる機能を使用し、暗くなっている観客側のみを明るくしていきます。

花火写真に限らず、段階フィルターは明暗差のキツい写真では本当に重宝する機能です。素晴らしすぎる…。

2016-06-25

まずはマスクより段階フィルタ(四角いアイコン)を選択します。続いて観客席の下部の真ん中あたりにマウスカーソルを合わせ、マウスを上方向にドラッグさせます。そして、露光量をプラス補正します。露光量のプラス補正について、具体的にどの程度まで上げるかは実際の写真を見ながら決めてください。

20140726_AshiyaFW_IGP2783

PENTAX K-5 (18mm, f/11, 6.7 sec, ISO160)

最終的に諸々の補正も加えて完成した作品がこちらです。花火に会場の観客席が加わることによって、より臨場感のある作品になったかと思います。

参考までに、観客席側にかけた段階フィルターの露光量は+3.3と、かなり思いっきり上げております。注意点として、観客席側が黒つぶれしてしまった場合、段階フィルタを使用しても補正できなくなってしまいます。花火+観客席を撮影する場合は、ハーフNDフィルタを併用した方がより無難かもしれませんね。

 

まとめ

長くなりましたが、会場内の観客席と一体となった臨場感のある花火撮影の方法を紹介いたしました。「花火を撮ってみたい!」という一眼カメラ初心者向けに書きましたが、これまで花火を撮ってきて何か物足りないという方も、ぜひ参考にしていたければ幸いです。花火撮影はとにかく事前の準備が大切です!

いよいよ夏の花火大会シーズン到来!この夏、ぜひ臨場感のある花火写真の撮影にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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