写真のあれこれを伝えるブログ

フルサイズ一眼カメラで撮った写真は背景がボケやすいのは本当なのか

どうも、おーわ(@hirokazu.sby)です。フルサイズ一眼カメラのメリットとして「背景のボケが強い写真が撮れる」ということを聞いたことがあるという方もいらっしゃるかと思います。

これについて、先日公開したフルサイズ一眼カメラのメリットとデメリットについて書いた記事の中で、半分合っていて、半分間違っているという話をいたしました。

それはどういうことなのか…今回はフルサイズ一眼カメラを使うことで背景のボケは本当に強くなるのかという点について、写真を交えながらお話をしていきます。

※フルサイズ機のメリットとデメリットについてはこちらをご覧ください

フルサイズ一眼カメラを使うメリットとデメリットについて
一眼レフカメラにも慣れてきたし、そろそろフルサイズ機に乗り換えようかなー。ん?でもフルサイズ機を使うメリットって何だろう?APS-Cとかと何が違うんだろう??そん...

写真のボケの強さを決める要素とは

ボケの強さが決まる要素は全部で4つ!センサーサイズは関係なかった!!

PENTAX K-1 (100mm, f/4.5, 1/320 sec, ISO1600)

まず、背景のボケの強さが決まる要素は以下の4つとなります。

  • 絞り(F値)
  • 焦点距離
  • カメラ~被写体の距離
  • 被写体~背景の距離

あれ、写真のボケの強さを決める要素の中にセンサーサイズが入っていませんねー。

センサーサイズの大きさとボケ味の強さって関係ないの?という声が聞こえてきそうですが、実はボケの強さとセンサーの大きさは関係ないのです。

フルサイズだからボケ味が強いというのは、結局のところホントなの?ウソなの?

しかし本当にフルサイズセンサーのボケの強さは、APS-Cやその他の小型センサーと比べて、本当に違いは出ないのでしょうか。

冒頭でも書きましたが、フルサイズ一眼カメラで撮った写真のボケ味が強いというのは、半分合っていて、半分間違っているというのが答えです。

なんのこっちゃと思う方も多いと思いますが、分かりやすく二種類の写真を使って紹介していきます。

焦点距離と絞り(F値)を固定すると、ボケ味は変わらない

先ほど、背景のボケの強さが決まる要素は「焦点距離」と「絞り(F値)」と紹介いたしました。つまり同じレンズ(焦点距離)であれば、ボケ味は変わらないということになります。

実際にレンズの焦点距離を68mm、絞り(F値)を5.6に固定にし、フルサイズセンサーのカメラで撮ったときと、ひと回り小さいセンサー(APS-Cサイズ)のカメラで撮ったときの写真のボケの強さを比較してみましょう。

フルサイズセンサーのボケ味と焦点距離の関係① 焦点距離と絞りを固定した状態で撮影(フルサイズ)

RICOH IMAGING COMPANY, LTD. PENTAX K-1 (68mm, f/5.6, 1.3 sec, ISO100)

フルサイズセンサーのボケ味と焦点距離の関係① 焦点距離と絞りを固定した状態で撮影(APS-C相当)

RICOH IMAGING COMPANY, LTD. PENTAX K-1 (68mm, f/5.6, 1.3 sec, ISO100)

(※機材の都合上、どちらもPENTAX K-1で撮影し、後者はクロップ機能を使用してAPS-Cサイズにしております)

APS-Cでは写る範囲(画角)が狭まるため、被写体であるダンボーが大きく写っております。しかしながら、背景の箱のボケはほとんどボケの強さが変わっていないということが分かります。

そう、センサーサイズによって写る範囲(画角)は変わっても、同じレンズ(焦点距離)を使えば、フルサイズだろうがAPS-Cだろうがボケの強さは変わらないのです。

写る範囲(画角)を揃えるとフルサイズの方が強くボケる

今度は写る範囲(画角)を揃えてみるとどうでしょうか。詳細な答えは後ほど紹介しますが、同じ画角の場合、フルサイズ一眼カメラで撮影した方が背景のボケが強くなります

その傾向をより強く感じていただくために、フルサイズセンサーを搭載したカメラで撮影した写真と、小型センサー(1/1.7型)を搭載したカメラで撮影した写真を見比べていきます。(絞り(F値)はどちらもF5.6に固定)

フルサイズセンサーのボケ味と画角の関係① 画角と絞りを固定した状態で撮影(フルサイズ)

RICOH IMAGING COMPANY, LTD. PENTAX K-1 (68mm, f/5.6, 1.3 sec, ISO100)

フルサイズセンサーのボケ味と画角の関係① 画角と絞りを固定した状態で撮影(1/1.7型センサー)

PENTAX Q-S1 (14.8mm, f/5.6, 1.3 sec, ISO100)

(前者はK-1、後者はQ-S1を使用して撮影 ダンボーの位置がずれちゃったのはご愛嬌ということでw)

先ほどの焦点距離と絞り(F値)を固定した時と大きく異なり、フルサイズ機で撮影した写真の方が明らかにボケ味が強いことが見てとれます。

見ての通り、確かに写る範囲(画角)はほとんど同じなのに、なぜこんなにもボケの強さが違うのか…。実はこれ、レンズの焦点距離が大きく関わっているのです。

フルサイズ機のK-1は先ほどと同じ焦点距離(68mm)ですが、小型センサー機のQ-S1については、なんと焦点距離15mmで撮影しているのです。(ちなみに1/1.7型センサーでフルサイズと同じ範囲(画角)で撮影するには、焦点距離を約1/4.6すれば実現できるので、焦点距離が15mmということになります)

同じ位置の被写体を撮る際、焦点距離が短いほど背景のボケ味は弱く、長くなるにつれてボケ味も強くなっていきます。今回のように15mmという極端に短い焦点距離のレンズを使えば、背景のボケも弱まるわけです。

もしQ-S1で同程度のボケを得たいのであれば、フルサイズと同じ焦点距離(68mm)のレンズを使えば可能です。残念ながらQマウントレンズは45mmが最大なので、実現はできませんがw

つまり、写る範囲(画角)が同じ場合、小型センサーでは焦点距離が短くなるのでボケ味がフルサイズに比べて弱くなるということなのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。フルサイズ一眼カメラで撮影した場合のボケ味とAPS-C等の小型センサーで撮影した場合のボケの強さについてまとめると、次のようになります。

  • レンズ(焦点距離)が同じならば、センサーサイズに関わらずボケ味は同じ
  • 写る範囲(画角)が同じならば、フルサイズセンサーの方がボケ味が強い

最初に紹介した「フルサイズ一眼カメラで撮影した写真はボケが強くなるというのは半分合っていて、半分間違っている」という理由を、なんとなく分かっていただけたようであれば幸いです。

では、素敵なフォトライフを(●´ω`●)♪

この記事が気に入ったら「いいね」をポチッと!
スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です