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フルサイズ一眼カメラでクロップ機能を使うと画質はどうなるのか

一部のフルサイズ一眼カメラ(Nikon、PENTAX、SONY)ではレンズマウントの互換性を維持するため、クロップ機能たるものが使えます。

さて、この機能はフルサイズで撮影した写真の一部を切り取るというものですが、このときの画質ってどうなるのでしょうか。ちょっと検証してみました。

クロップ機能とは

クロップとは一般に「切り取ること」「刈り取ること」という意味を持ち、カメラや画像の世界では画像の一部を切り出すこと(トリミング)を指します。

参考:クロップとは – コトバンク

冒頭でも紹介したNikon、PENTAX、SONYのフルサイズ一眼カメラでは、クロップ機能を使うことにより、フルサイズセンサーで使って撮影した写真の一部を切り取ることができます。

例えばフルサイズ機でAPS-Cクロップを使うと、フルサイズセンサーを使って撮った写真から、APS-Cセンサーに相当する部分のみが切り出されます。(画像の赤枠部分)

フルサイズ機でAPS-Cクロップをしたときのイメージ

ちなみに、僕の愛機であるPENTAX K-1もクロップ機能に対応しています。

なぜクロップ機能があるの?

ところで、なぜカメラにクロップ機能たるものがなぜあるのでしょうか。これはAPS-C機とフルサイズ機で同じレンズマウントを使える機種があるためだというのが一つの理由です。

実はNikon、PENTAX、SONYの一眼カメラは、フルサイズ機とAPS-C機で同じレンズマウントを採用しています。

つまりフルサイズ機でもAPS-C機専用のレンズ(PENTAXではDAレンズが該当)を使うことができます。

しかしAPS-C専用レンズは、APS-C機での使用に最適な設計となっているため、フルサイズ機で使うと「ケラレ」と呼ばれる影のようなものが発生してしまいます。

そこでクロップ機能を使うことにより、フルサイズセンサーを使って撮影しつつ、APS-Cセンサーに相当する部分のみクロップ(切り抜き)することで、この問題に対応することができるというわけです。

余談ですが、最近ではInstagramを意識した1:1サイズのクロップを持つカメラなんかもあります。K-1でもファームウェアアップデート(Ver1.3)で1:1サイズのクロップに対応しました。

関連記事:最強のインスタ専用機爆誕!PENTAX K-1が1:1クロップに対応!

クロップ機能を使うと画質は変わるのか

さて、ここまでクロップ機能について説明してきましたが、実際にクロップ機能を使うにあたって気になる画質。

フルサイズ機の最大のメリットでもある画質が、クロップ機能を使うとどうなるのか気になる方もいらっしゃるかと思います。

関連記事:フルサイズ一眼カメラを使うメリットとデメリットについて

結論を言いますと、フルサイズ機でクロップ機能を使っても画質はほとんど変わらないというのが答えです。

とはいっても文章だけではピンとこないかと思いますので、実際にフルサイズセンサーをそのまま使った場合と、APS-Cサイズでクロップした場合の写真の画質を、ISO感度毎に比較していきます。(同じ位置から同じカメラとレンズを使い、焦点距離31mm、絞りF5.6に固定して撮影)

参考までにフルサイズ機でのISO感度による画質の違いについては、PENTAX K-1のレビュー記事で紹介しています。そちらも合わせてご覧ください。

関連記事:実写レビュー!PENTAX K-1のISO感度はどこまでが実用範囲?

ISO400

まずはISO400で比べてみましょう。

クロップ機能の有無による画質の違い(ISO400でフルサイズで撮影した場合)

RICOH IMAGING COMPANY, LTD. PENTAX K-1 (31mm, f/5.6, 1/60 sec, ISO800)

クロップ機能の有無による画質の違い(ISO400でAPS-Cクロップで撮影した場合)

RICOH IMAGING COMPANY, LTD. PENTAX K-1 (31mm, f/5.6, 1/80 sec, ISO800)

上がフルサイズ(クロップ未使用)、下がAPS-Cクロップで撮影しています。どちらも画質に違いは見受けられません。

ISO1600

続いてはISO1600で撮影した写真を比較してみます。APS-C機ではノイズが目立ってくるISO感度です。

クロップ機能の有無による画質の違い(ISO1600でフルサイズで撮影した場合)

RICOH IMAGING COMPANY, LTD. PENTAX K-1 (31mm, f/5.6, 1/60 sec, ISO3200)

クロップ機能の有無による画質の違い(ISO1600でAPS-Cクロップで撮影した場合)

RICOH IMAGING COMPANY, LTD. PENTAX K-1 (31mm, f/5.6, 1/80 sec, ISO3200)

どちらも画質に大きな違いは見られませんね。

ISO3200

お次はISO3200。APS-C機ではノイズがかなり目立ってくるISO感度ですが、果たしてどうでしょうか。

クロップ機能の有無による画質の違い(ISO3200でフルサイズで撮影した場合)

RICOH IMAGING COMPANY, LTD. PENTAX K-1 (31mm, f/5.6, 1/60 sec, ISO6400)

クロップ機能の有無による画質の違い(ISO3200でAPS-Cクロップで撮影した場合)

RICOH IMAGING COMPANY, LTD. PENTAX K-1 (31mm, f/5.6, 1/80 sec, ISO6400)

こちらもフルサイズとAPS-Cクロップ使用で違いは見受けられません。

ISO6400

APS-C機では限界に近いであろうISO6400はどうでしょうか。

クロップ機能の有無による画質の違い(ISO6400でフルサイズで撮影した場合)

RICOH IMAGING COMPANY, LTD. PENTAX K-1 (31mm, f/5.6, 1/125 sec, ISO12800)

クロップ機能の有無による画質の違い(ISO6400でAPS-Cクロップで撮影した場合)

RICOH IMAGING COMPANY, LTD. PENTAX K-1 (31mm, f/5.6, 1/125 sec, ISO12800)

ISO12800

最後にISO12800。APS-C機ではノイズが多くてほとんど使われることはないISO感度ですが、果たして結果は…。

クロップ機能の有無による画質の違い(ISO12800でフルサイズで撮影した場合)

RICOH IMAGING COMPANY, LTD. PENTAX K-1 (31mm, f/5.6, 1/200 sec, ISO25600)

クロップ機能の有無による画質の違い(ISO12800でAPS-Cクロップで撮影した場合)

RICOH IMAGING COMPANY, LTD. PENTAX K-1 (31mm, f/5.6, 1/200 sec, ISO25600)

こちらもフルサイズとAPS-Cクロップで目立った差は見られません。

なぜクロップ機能を使っても画質が変わらないのか

はて、フルサイズ機でクロップ機能を使っても画質がほとんど変わらないのはいったいなぜなのでしょうか。

実は冒頭でも書きましたが、クロップ機能とはフルサイズセンサーを使って撮影した写真の一部を切り取るというものだからなのです。

このあたりは、写真編集ソフトなどでトリミングを使っている方はイメージしやすいかと思いますが、元々高画質な写真をトリミングしても、画質そのものは変わりませんよね。

まとめ

ということで今回は、フルサイズ機でクロップ機能を使った際の画質について検証していきました。

クロップ機能はフルサイズセンサーを使って撮影した写真から一部を切り抜く(トリミング)というものであるため、画質はほとんど変わりません。(※ただし画素数は落ちます)

APS-C機からフルサイズへ買い替えを考えているが、すぐにはフルサイズ対応のレンズ資産を揃えられない…という方も、フルサイズならではの高画質の恩恵を受けることができるということです。

と、クロップ機能は便利ですが、フルサイズの画質の恩恵を受けるには、やはりフルサイズに最適化された対応レンズを使うのが一番おすすめですねw

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